永井が“挑戦状”サイドでA代表目指す

 五輪から帰国し、会見場で吉田(左)とじゃれ合う永井(撮影・持木克友)
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 「キリンチャレンジ杯、日本‐ベネズエラ」(15日、札幌ド)

 ロンドン五輪で44年ぶりのメダル獲得は逃したものの、4位と健闘したサッカー男子の日本代表が12日、英国から帰国した。俊足を生かしたモロッコ戦のゴールなどで世界を驚かせたFW永井謙佑(23)=名古屋=はサイドアタッカーとしてA代表入りを目指すと宣言した。A代表を支える香川真司(23)=マンチェスター・ユナイテッド、岡崎慎司(26)=シュツットガルト=といったエース級の選手に挑む。

 待ってろ香川!待ってろ岡崎!五輪では1トップと呼ばれる最前線の位置で活躍した永井が「チームでもサイドですし、1トップもそんなにやっていないので、どちらかというとサイドかなと思います」と、所属する名古屋で専ら起用される、サイドでのA代表入りを目指す決意を固めた。

 五輪の関塚ジャパンとA代表は1トップの役割が異なる。A代表では、背が高くて体が強いタイプの選手が求められる。ザッケローニ監督は15日のベネズエラ戦・代表メンバーを発表した際に「違うセンターフォワード像を採用している」と断言。現時点で永井が入り込む可能性は低い。

 ザックジャパンの攻撃的なサイドの選手というと、左にマンU移籍を果たした香川、右にA代表歴代4位の28得点を誇る岡崎とエース格が名を連ねている。壁は厚いが、永井は「(左右は)どっちでもいい。こだわりはないです」と話し、スペインなどを苦しめた快足を武器に、両サイドでポジション争いに殴り込むつもりだ。

 9月11日のW杯最終予選・イラク戦(埼玉)に選ばれるためには、まずはJリーグでの活躍が不可欠だ。今季は名古屋でチーム最多の8得点を挙げているが、「まずチームでポジション争いがある」と慢心はなし。次世代エースの視線は次の舞台を見据えている。

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