原口、代表選出御礼弾も屈辱ドロー

 「J1、浦和1‐1大宮」(1日、埼玉)

 浦和‐大宮の「さいたまダービー」は日本代表に復帰した浦和FW原口元気(21)が先制ゴールを決めたが、大宮の五輪代表MF東慶悟(22)が同点ゴールを決め、引き分けに終わった。前節2位の仙台は川崎を2‐1で下し、首位に立った。C大阪は新潟を1‐0で下し、クルピ監督の復帰初戦を飾った。清水は札幌に、FC東京は横浜Mに、鹿島は神戸にそれぞれ勝った。

 先制点の喜びは消し飛んだ。1人少ない大宮に先制しながら、屈辱のドロー。試合後にはサポーターから容赦ないブーイングを浴びた。原口は「2点目を取らないといけないっていう気持ちばっかり。ちょっと焦っちゃった」と反省した。

 狙い澄ました一撃は前半11分だった。MF柏木からMFマルシオリシャルデスへとつながったボールを受け、右足でゴール右側へ流し込んだ。ホーム通算500点目となるメモリアルゴールで、直後にDF槙野ら数人と筆頭株主の三菱自動車「ミラージュ」のテレビCMをまねたパフォーマンスも披露。この時はスタンドも歓喜に揺れた。

 ところが、前半ロスタイムに許した東の同点ゴールが誤算だった。前半18分にFWノバコビッチが2度の警告で退場していた大宮は、後半は常時5、6人を守備に配置した。シュートは浦和17本に対し大宮は2本。原口が「内容だったら10‐0」と振り返るほど一方的に攻めても、ゴールネットを揺らせなかった。

 3日から日本代表の合宿に参加する原口にとっては、うなだれてばかりもいられない。「点を取りたい」と目標を掲げ、「(ポジションは)ウイングだと思う。まずは練習からコンディションがいいことをアピールしたい」と、香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)や岡崎慎司(シュツットガルト)らとの、し烈な競争を見据えた。

 ホームでのJ1ダービーマッチは通算1勝5敗2分けとなり、06年以来、勝利がない。原口は「勝ちたかったなあ」と顔をしわくちゃにして悔しがった。うっぷんは11日、ホームの埼玉スタジアムで行われる日本代表・イラク戦で晴らすしかない。

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