本田が日本に喝!ハングリー精神持て
サッカー日本代表のMF本田圭佑(26)=CSKAモスクワ=が13日、チームに合流するため出国した。本田は、11日のイラク戦後にDF長友佑都(インテル・ミラノ)が日本代表について発した「成長を感じるが、遅い」という言葉に同調。ハングリー精神を持って、常に高みを目指し続けることの必要性を説いた。
本田は飢えていた。DF長友が、イラク戦後に口にした日本代表の成長速度への不満。それに同調した。「(長友)佑都も言ったと思うんですけど、やっぱり成長の速度がまだまだ満足しちゃいけない」。では、成長のスピードを速めるにはどうしたらいいのか。その答は明瞭だ。
「ハングリーでい続けることです。お腹いっぱいになったら、ご飯食べないでしょ、みなさん。その飢えてるという状況が、サッカーだけではなく、いろんな業種に必要なんじゃないかな」
金狼が自己満足の言葉を発したことは一度もない。11年1月のアジア杯でMVPに輝いたときでさえ、自らにダメ出しをしたほど。それは、飢えていることの何よりの証拠だ。
無得点に終わったイラク戦終了後、自身は「決定力不足」と嘆き、ザッケローニ監督からは、得点を取るようにハッパをかけられた。「ゴールということを評価される選手じゃないんですけど、やはりゴールというものを求めたいし、そうやってここまで来ましたから。一つでもゴールを決めるようなプレーができれば」。得点への飢え。原点に立ち返り、まずはそれを満たす。
技術面については「中途半端になるので」と語らなかった。「気持ちぐらいのコメントがちょうどいいんじゃないですか、あしたのスポーツ紙にはね」。今回は精神論だけを置きみやげにし、機上の人となった。
19世紀の英国の経済学者・ミルが残した言葉がある。「太った豚になるよりは、やせたソクラテスの方がいい」。どこまでもストイックな“金髪のソクラテス”は、とにかく飢え続ける。