浦和、痛恨の初連敗…逆転V厳しい
「J1、仙台3-2浦和」(20日、ユアスタ)
3位浦和は2位仙台に2‐3で敗れ、今季初の連敗。柏に1‐2で敗れた首位広島との直接対決(11月17日、埼玉)があるものの、勝ち点差は6のままで、残り5試合での逆転Vへ痛恨の黒星となった。仙台は広島と勝ち点差で並んだが、得失点差で2位。
敗北の瞬間、DF槙野は大の字に倒れ込み、激しくピッチをたたいた。がっくりとうなだれたMF柏木は「これで優勝は厳しくなった。少しでもいい結果を残したい」とV逸を覚悟した。今季初の連敗。仙台との上位戦を落とし、優勝戦線から大きく後退した。
予想外のアウェーの洗礼に屈した。1週間前にラグビー・トップリーグが開催された影響で会場の芝は荒れ果てていた。浦和イレブンは準備運動時まで、その事実を知らなかった。柏木は「ミスは増えたけど、言い訳にはしたくない」と振り返ったが、パスをつなぐスタイルの浦和には不利に作用した。
前半2分に仙台FW赤嶺のヘッドで先制されたこともあり、前半は受け身に回った。後半19分に槙野が、同37分にマルシオリシャルデスが得点したものの、一度も勝ち越せずに終了。悪ピッチの影響を受けないロングボールやカウンターに徹した仙台にホームの利を最大限活用された。
槙野が「(可能性が)1%でもある限り前に進まないと。自分たちは優勝するためにやっていますから」とした一方で「ACL(アジア・チャンピオンズリーグ=3位以内で出場権)もありますから」と目標を切り替える選手もいた。首位広島が敗れたため、勝ち点6差は変わらないものの、選手の心も折る痛恨の黒星だった。