レアル内紛?モウ監督が2軍監督と対決

 サッカースペインリーグ、レアル・マドリードのモウリーニョ監督が2軍監督との方針の違いを指摘、公開裁判よろしく今後下部組織選手が1軍昇格しない可能性さえあるとの見方を示した。31日のスペイン紙マルカが報じた。

 目前に控えている国王杯の試合展望そっちのけで格下監督の“背信行為”を突き放した姿勢で説明した。モウリーニョ監督は1軍と2軍で掛け持ちしている選手が3人いることについて「彼らの存在は我々監督にとってポジティブ。彼らがプレーすることは私にとっても意味があるのだから。しかし2軍監督には独自の考えがあって、2チームは別のシステムで戦っている。この違いで一番被害を受けているのは選手たちだ」と実質的に人材抜擢できない状況にあると説明。「2部リーグの5、6位になるのが大事なのか、選手が1軍に昇格するのを手助けすることが大事なのか決めるのは彼(2軍監督)」と、自主的に自身の意向に従うことを促すかのような発言をした。

 モウリーニョ監督とレアル・マドリード・カスティージャのアルベルト・トリル監督の衝突はリーグ前節、マジョルカ戦の前に表面化。サイドDFの人材不足から2軍選手を引き上げて対応する可能性について問われたモウリーニョ監督が「1軍ではサイドDFでも2軍でセンターDFとしてプレーしており育成になっていない」と、戦力として検討しづらい状況にあると指摘した。

 マルカ紙によると結果にこだわる下部組織監督とモウリーニョ監督は早い時点で意見の相違があり、2軍チームが2部昇格を目指していた昨季、1軍デビューが想定されていた選手の起用制限の取り決めを2軍監督が無視したことから関係が険悪化。その後、1軍の練習見学に訪れたトリル監督をモウリーニョが人づてに追い払ったこともあるという。

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