ペトロ監督「原口よ出たくないのか!」
サッカー元日本代表のFW原口元気(21)=浦和=にとって2日連続の“お小言”となった。ミハイロ・ペトロビッチ監督(55)が6日、J1川崎戦(7日、等々力)へ向けた会見で、「練習を見る限り、試合に出たくないのかなと思う」と原口に苦言を呈した。前日は日本代表のザッケローニ監督に、同世代の若手とともに名指しで伸び悩みを指摘されたばかり。浦和の若きエースとして、言われっぱなしでは終われない。
代表監督に続き、所属クラブの監督からもおしかりを受けてしまった。公式戦前日の定例会見のこと。ペトロビッチ監督は「今日の元気を見ましたか。起用しようと思って指導しているが、練習を見る限りでは出たくないのかなと思う」と厳しい言葉を並べたのだ。
前日、日本代表の発表会見でザッケローニ監督が原口や宇佐美、大津ら日本の若手が伸び悩んでいることを指摘した。ペトロビッチ監督は「直接、聞いていないので、どういう意図が込められているのか想像できない。ザッケローニ監督が来て元気の指導をしてほしい」と皮肉を込めて語ったが、物足りなさを感じている点では同じだった。
この日、10対10のミニゲームで原口は主力組の1トップに入った。シュートを決める場面もあったが、指揮官の目には「あまりいいプレーをしていなかった」と映った。故郷の旧ユーゴスラビアの格言を引用して「才能は30%で努力は70%と言われていた。才能だけでは勝ち残っていくのは難しい」と奮起を求めた。
当の原口は「ああいうことを言われるのは悔しい。(今季は)チャンスを決めていたら、もっといい順位にいた。ピッチで表せたらいいな」と“ザック発言”に反応したが、その後、自軍の監督にまで公の場で苦言を呈されてしまった。ひと皮むけるために、川崎戦は正念場となる。