仙台痛っドロー 首位に1差接近も
「J1、鹿島3-3仙台」(17日、カシマ)
仙台にとって、二重の意味で痛いドローだ。2点リードを追いつかれた上、2得点を挙げた赤嶺は、右足甲の負傷で後半途中に交代した。「次に向けて治していけたら」と話したが、けがの程度は不明。今季13得点のエースを欠く可能性も出てきた。
赤嶺だけでなくDF朴柱成も前半42分に負傷交代。守備の要であったDF上本は、前節のC大阪戦で全治6か月の重傷を負った。優勝争いの佳境に来て野戦病院状態。手倉森監督も「赤嶺は来週に間に合うように頑張ってもらいたい」と祈るしかなかった。
幸いにも首位の広島が敗れたことで、差は縮まった。「勝ち点差が1になったところを見れば、我々も優勝の可能性が高まった」と指揮官。だが、次節で仙台が敗れ、広島が勝利した場合は広島の優勝が決まる。不利である状況は変わっていない。
試合後、指揮官は選手たちに向けて「2点を守れず勝てなかったという気持ちは切り捨てよう」と発した。苦しい状況を乗り越えた先に、歓喜が待っている。