クラブ初のＪ２降格決定から一夜明けたＧ大阪の松波正信監督（３８）が２日、大阪府吹田市内のクラブハウスを訪れた。監督退任が決定的となっている自身の去就について「コーチに戻ることはない。ガンバにとっても良くないし、選手も混乱する」と述べた。松波監督は３月に、成績不振で解任されたセホーン監督の後任としてコーチから監督に昇格していた。

　この日、松波監督と会談した梶居強化本部長は「よく（シーズン）後半盛り返してくれた」と一定の評価はしながらも、続投に関しては「まだ決まっていないから伝えられない」とした。また、後任候補とみられるサッカー解説者の長谷川健太氏については「リストに挙がっているけれど、具体的には動いていない」と、監督就任要請には明言を避けた。

　次期監督問題には「年内にも結論を出したい」と梶居本部長。松波監督も「トップが決まらないと（現場は）動けない。早く決めた方がいいとリクエストした」という。

　今季の低迷の要因となった監督選び。１年でＪ１復帰するためにも、２年続けての迷走は許されない。