残留か移籍か…神戸降格で揺れる大久保
来季からJ2に降格する神戸の元日本代表FW大久保嘉人(30)が6日、注目される自身の去就について「まだこれから」としながらも、「早くすっきりさせたい」と年内にも決定したい意向を明かした。この日は、神戸市内のいぶきの森球技場でチーム練習に参加。チームメートとともに汗を流した。また、前日に続き来季の契約更改交渉も行われ、DF北本久仁衛(31)、MF田中英雄(29)ら主力選手が残留を表明した。
エースが揺れる胸中を明かした。残留か、それとも退団か。大久保は注目される自身の去就について、「まだこれから」とこれまで通りの言葉を繰り返す一方で、「早めにすっきりさせたい」とも語り、年内にも決定させたい考えだ。大久保は複数年契約を結んでおり、来季も神戸との契約を残すが、今後は移籍も含めクラブと代理人との間で話し合いが行われる見通しだ。
いぶきの森球技場でのチーム練習に参加した大久保は、ミニゲームなどでチームメートとともに約1時間汗を流した。去就に関する迷いを感じさせず、終始明るい表情だった。
09年6月にドイツ1部ウォルスブルクから神戸に加入した大久保は、移籍4年目の今季から背番号「10」を背負ったが、負傷の影響もあり、今季は26試合出場でわずか4得点という不本意なシーズンに終わった。
また、この日行われた契約更改交渉では、DF北本が「残ると決めている。落ちた責任もあるし、(J1に)上がれるようにやるだけ」と話し、MF田中も「神戸でタイトルを取って、チームにも(神戸という)街にも恩返ししたい」と前日のFW吉田らに続き、主力選手が相次いで残留の意向を表明した。