PKの滝二!滝川二選手権PK戦8連勝

 「高校サッカー選手権・2回戦、滝川二1(7PK6)1聖光」(2日、江戸川)

 前々回優勝の滝川二(兵庫)は聖光(山口)に1‐1からのPK戦(7‐6)の末に下し、3回戦に駒を進めた。滝川二は全国高校選手権でのPK戦の連勝を8に伸ばした。

 福寿のPKがゴール右下に決まると、滝川二ベンチから控えメンバーも飛び出し、歓喜の輪が広がった。5番手寺田のPKが左ポストに嫌われサドンデスに突入。重圧の中、馬場、山本が決め、最後はクロスバーの上を通った相手のミスを逃さなかった。

 選手権でのPK戦は、97年度大会で愛産大三河(愛知)を下して以来、8連勝だ。主将の太田は「意識していなかった。こっちに来てからPKの練習は一度もしていない」としながらも「運もあるけど、皆が気持ちを強く持って、自信を持って臨めた」と、団結力を勝因に挙げた。

 PKを一本防いだGK中村は、前半に同点につながるミスを犯しただけに「自分が止めてばん回したかった。読みが当たった」と胸を張った。栫(かこい)裕保監督は「負ける気はしなかった。先輩方が築いた実績を選手が引き継いでいる。自信を持てていた」。“PKの滝二”が伝統になりつつある。

 もっとも、初出場の聖光に苦戦したのは事実。開始3分、寺田のヘッドで先制したが、ミスから失点すると浮足だった。持ち味のサイド攻撃が減り、後半は縦のロングパスが目立ち、攻めが単調に。互いに決定機を逃し合う接戦だった。今大会注目の木下はGKと1対1の場面を決められず「点を取るのが仕事。もっと勝負強くならないと」と反省した。

 3回戦(ベスト16)の相手は作陽(岡山)。1日深夜、ドイツへ出発したOBの日本代表FW岡崎は「勝っていても最後まで点を取ることをやめない精神力が、プロで活躍して海外に出ている選手にはある。それを選手権に限らず続けてほしい」とチームへの助言を残した。ゴールラッシュで、2大会ぶりの全国制覇へ弾みをつけたい。

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