柿谷“8”の自負「90分メチャ走る」
「J1、C大阪-新潟」(2日、長居)
J1は2日開幕し、各地で8試合を行う。1993年5月にスタートしたJリーグにとって、節目の20周年を迎えるシーズン。関西唯一のJ1クラブとなった昨季14位のC大阪は1日、大阪市此花区の舞洲グラウンドで開幕の新潟戦(長居)に向け調整を行った。J1開幕戦では99年以来白星がない。14年ぶりの開幕勝利に向け、今季からエースナンバー8番を背負うMF柿谷曜一朗(23)は「勝ちにこだわりたい」と勝利を宣言した。
C大阪の選手として初めて迎える開幕スタメン。柿谷は「うれしいです」と素直な思いを口にした。降りしきる雨の中、開幕前最後の調整を終え「ホームなのでたくさんの声援をもらいながら、いいサッカーをして勝ちます」と高らかに開幕戦勝利を宣言した。
今季からエースナンバー8番を背負う。元日本代表MF森島氏から、MF香川(マンチェスターU)、MF清武(ニュルンベルク)と受け継がれるクラブの象徴。クルピ監督は「ペレの10番のように、セレッソにとって重みのある番号。ただ曜一朗も8番を背負うだけのクオリティーを持った選手だ」とその存在を認める。柿谷は「自分一人の番号ではない。後ろに森島さんがいて、背中を押してもらっているようで心強い」。覚悟を自らの力に変える。
開幕戦の相手となる新潟は、昨季クルピ監督の復帰戦で対戦し柿谷のゴールで勝利している。指揮官は「よく覚えている」としながらも「今年は違ったストーリーになる」と油断はない。C大阪は99年以来、J1での開幕戦に勝っていない。昨季の再現が期待される柿谷は「ゴールはもちろん狙っているが、何よりも勝ちにこだわりたい」と勝利を最優先する。
「走り続ければ2、3回(ゴール)チャンスはくる。そこに百パーセント集中したい。90分間メッチャ走ります」と柿谷。エースの献身。その先にはきっと、14年ぶりの開幕勝利が待っている。