大儀見弾で中国下し5位 佐々木監督50勝

 「アルガルベ杯、日本1‐0中国」(13日、ファロ)

 世界ランク3位の日本は5、6位決定戦で同17位の中国に1‐0で勝ち、5位となった。若手中心で臨んだ日本は後半23分、FW大儀見優季(25)=ポツダム=が決勝ゴールを奪った。佐々木則夫監督(54)は、代表監督通算50勝目を達成した。

 エースとしての矜持(きょうじ)を見せつけた。後半23分、MF中島のFK。相手DFのクリアが流れたところへ走り込んだ大儀見が、冷静にゴールへ流し込んだ。

 中国との5、6位決定戦。日本のピッチには、代表として出場10試合以下の選手8人が並んだ。1次リーグ初戦のノルウェー戦で先発した5人を含む国際試合経験の少ない若手が並んだ中、経験豊富な大儀見が引っ張った。

 パスが回らない前半途中から積極的に中盤でゲームメークに参加。以前は「ゴール前で仕事をすることが、私の役割」と語っていたが、昨夏のロンドン五輪前からは「チームとして一番効果的な攻撃ができるように」と、戦況を見極めて位置取りを心がけてきた。前半42分にはオフサイドながらもゴールネットを揺らすなど、抜群の存在感を放った。

 もっとも、大儀見の活躍で際だったのが新旧チームの格差。DF岩清水は「ロンドン五輪のチームのすごさを感じる」と語っていた。若手の物足りなさは否めず、この試合でも大儀見のほか、MF宇津木らW杯優勝メンバーが目立った。

 代表監督通算50勝目の佐々木監督は「ミスも多少あったが、後半落ち着いた試合運びができた」と語った。若手主体で臨む予定の東アジア杯(7月・韓国)に向けて「若い選手だけで戦いたかったが(メンバー構成の)イメージできていない」とにらむ。今大会の経験を生かすことが、W杯連覇には必要だ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス