愛媛・赤井燃える“四国ダービー”

 J2の“四国ダービー”徳島‐愛媛は21日、鳴門大塚スポーツパークポカリスエットスタジアムで行われる。J2での対戦成績は徳島の9勝4分け7敗。2009年以降は徳島が6勝2分け1敗と圧倒しており、現在3連勝中(1分け挟む)だ。特にこの舞台を得意にするFW津田知宏(26)が、ダービー3戦連発を狙っている。愛媛はチーム最古参のMF赤井秀一(31)が、5戦ぶりのウイナーズ・フラッグ(勝利旗)奪還へ闘志をみなぎらせている。

 5試合ぶりの四国ダービー勝利へ、愛媛のベテランMF赤井が燃えている。「JFL時代からずっとライバルでやってきたチーム。お互い思い入れが強い試合。今年は勝たなければ」。

 愛媛で10年目を迎えるチーム最古参の31歳は、ダービーで味わった屈辱を忘れてはいない。08年9月27日の0‐5。そして09年8月1日の0‐6…。宿敵相手にあってはならない惨敗が続き、サポーターから大ブーイングを浴びせられた。

 当時から選手は大幅に入れ替わり、その悔しさを肌で知る選手はほとんどいなくなった。「ダービーで勝つと負けるとでは全然違う。そのあとの試合にも大きく影響する。そのあたりを若い選手に伝えたい」。

 14日の群馬戦では2アシストをマーク。豊富な運動量と的確なパスは健在だ。「気持ちは熱く、頭は冷静に」と石丸清隆監督(39)。赤井は「勝ちたいという気持ちを強く持った方が勝つ」と静かな口調で話した。今度こそウイナーズ・フラッグを奪い取る。

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