首位神戸が最大のライバルG大阪撃破
「J2、神戸2‐0G大阪」(6日、ノエスタ)
神戸がFW田代有三(30)と小川慶治朗(20)の得点でG大阪に2‐0で完封勝ちし、首位をキープした。神戸は6試合ぶりの完封勝ちで、G大阪は今季13試合目にして初黒星を喫した。横浜FCのFW三浦知良は3日の東京V戦に続いて福岡戦に先発出場し、自身が持つJ2最年長出場記録を46歳2カ月10日に更新した。
神戸がゴールデンウイークを最高の形で締めくくった。負ければ首位から陥落する瀬戸際で、G大阪の不敗神話を打ち砕いた。「大事な試合だったのは見ての通り」。チーム単独トップの今季6点目に、田代の興奮は収まらなかった。
今季ホーム最多、2万3012人が詰めかけた首位攻防の「関西ダービー」。後半4分、MFマジーニョと田中がスペースをこじ開け、田代が先制弾をもたらした。20分には、マジーニョのスルーパスを受けた小川が、GKの動きを見極めて流し込んだ。
貴重な追加点に、20歳の逸材は「いつもの試合とは違うなと。いい緊張感があった」と、童顔をほころばせた。貪欲に次のゴールを奪いにいく姿勢は、4月28日の岡山戦で3‐0から追いつかれた経験がチームの教訓になっているからこそだ。
6試合ぶりの完封勝ちで、首位を守った。J1復帰を競う最大のライバルをたたいたが、田代は「今日で勝ちは忘れて、勝利を積み重ねていきたい」と口元を引き締めた。J1を決めるまで、神戸に慢心はない。