広島・増田と大宮・富山、救急車で搬送
「J1、大宮2‐1広島」(6日、NACK)
後半39分すぎに、広島のGK増田卓也(23)と大宮のFW富山貴光(22)が空中で交錯しながら衝突して転倒。そのまま両選手とも起き上がることができず、試合は22分間中断した。
この間のプレーで富山のシュートが決勝点となったが、両選手はピッチ上で横たわったまま。チームドクターらの応急手当てを受け、容体を案じた関係者が救急車をグラウンド角の入り口からピッチ内へ入れた。増田はストレッチャーに乗せられ、富山は担架で別々の救急車に運び込まれ、増田はさいたま市内、富山は埼玉県川越市内の病院へ搬送された。
広島の広報によると、増田は脳しんとうを起こし、口の中で裂傷を負ったが、意識を取り戻し、自分の名前や「(負傷は)後半ですよね」などと話したという。ただ、衝突の衝撃で頸椎(けいつい)を痛めた恐れがあるという。トレーナーが帯同し、入院して7日に再検査を受ける。チームは広島へ戻った。
また、大宮の広報によると、富山は脳しんとうと顔面打撲に下顎部裂傷と診断され、CT、レントゲンを受けた結果、頭部と顔面に異常はなく、裂傷の処置を受けた後、入院はせずに帰宅した。