モウ監督が逆転レアル残留?会見で発言
サッカーのスペイン1部、レアル・マドリードのモウリーニョ監督が来季も現チームで引き続き指揮を執るとし、周囲を驚かせた。リーグ戦(対マラガ)を前に7日の記者会見で自身が話したもの。8日のスペイン紙マルカが報じた。来季はチェルシー(イングランド)に移籍することが規定路線とみられているなかで「現職を辞任する考えがあるか」との報道陣の質問に「ノー。私が計画しているのは続けていくこと。私はレアル・マドリードで最後の一日まで給料をもらうつもり。それ以上は1ユーロも要らない」と話した。
ただし、このやり取りは自身の去就そのものよりも2016年まである現契約の“破棄方法”を見据えたものだと考えられる。実際にモウリーニョ監督の新天地候補は増え続けており、最近では勇退するファーガソン監督の後がまとしてマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)を行き先に挙げる見方まで出ている。
このほか監督はレアルの選手についても話している。まず、関係が決裂しているとされるGKカシリャスについては「単に私の起用したいGKのタイプがディエゴ・ロペスだということ。カシリャスから見れば私より好みの監督がいるかもしれないが、いずれにしても個人的な理由からではない」と人間関係とは別のところで判断していると説明した。
また監督に歯向かったDFペペについて指揮官は、自身の状況変化に対する“八つ当たり”だとした。「ペペの件についてはバランの成長がすべてを変えた。31歳の実績のある選手が19歳の少年に追い越されることは簡単なことではない。スポーツ選手としてのぺぺの人生は変わった」とし、それまでのレギュラーからのサブ転落の苛立ちからモウリーニョ監督に歯向かう結果になったとしている。
ペペの監督批判のコメントについてはクラブが規律違反の処分を課す考えがあるほか、今節のベンチ入り除外については監督からの罰則と見る向きもある。