柿谷、ザックJ入りへアピールV弾

 「ナビスコ杯1次L・B組、C大阪2‐1鹿島」(22日、金鳥ス)

 B組で既に8強入りを決めたC大阪は鹿島を2‐1で退け、1位となった。FW柿谷曜一朗(23)が前半36分に決勝ゴール。日本代表入りへ猛アピールを見せた。鹿島が2位。A組は横浜Mと川崎が2位以内を決め、準々決勝に進んだ。準々決勝はACL出場で1次リーグ免除の柏、広島、仙台、浦和を加えた8チームで争われる。組み合わせは抽選で決める。

 FW柿谷が2試合連続ゴールで日本代表入りへ猛アピールした。1‐1の同点で迎えた前半36分、自陣で相手パスミスをカットするとドリブルで発進。約50メートルを駆け上がり、ペナルティーエリア手前からゴール左隅を打ち抜いた。あえて狭いエリアへ持ち出しての一撃。「右足で逆サイドへしっかり打つことを意識した」と決勝弾を振り返った。

 今季は公式戦18試合で11得点とゴールを量産している。23日には30日の親善試合ブルガリア戦(豊田)に臨む日本代表が発表される。この日も代表スタッフが視察に訪れる前で、その才能を証明した。クルピ監督も「個人的な見解だが、曜一朗は技術的には代表選手にふさわしい」と賛辞を惜しまない。代表について問われた柿谷は「無理でしょ」と意に介さないが、周囲の期待は高まるばかりだ。

 鹿島戦の公式戦連敗を8で止め、3年連続の決勝トーナメント進出に花を添えた。「とりあえず、もう1個上に行きたい」と背番号8はクラブ史上初の4強を見据えた。その視線の先に、今はまだ日の丸はない。だがサポーターの夢が叶う日は、そう遠くはないはずだ。

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