本田、誕生会でもゲキ「勝ちにいく」
「コンフェデレーションズ杯・1次L、ブラジル-日本」(15日、ブラジリア)
なごやかなムードでお祝いは進んだ。13日、ブラジリア市内の日本代表宿舎での夕食時。ホテルスタッフがポルトガル語で「ハッピーバースデー」を歌う中、本田にバースデーケーキが贈られた。ここで単純に「ありがとう」で終わらないのが、らしいところ。イレブンへのあいさつで「(コンフェデ杯を)勝ちにいくことは一緒。(みんな)同じ意見で一緒だと思う」とチームにカツを入れ直した。
W杯出場を決めたオーストラリア戦の直後から、「コンフェデレーションズ杯では優勝を狙っている」と公言してきた。夢物語ではない、現実的な目標だと再確認するために、あえて、お祝いの席で決意表明をしたとみられる。気の緩みをなくすために「くどいほど自問自答するしかない」とロシアでの会見で発言したが、味方イレブンに「自問自答」を促した形だ。
勝利にこだわる発言をチーム内でもし続ける本田だが、決して浮いた存在になっているわけではない。「つんつんしてるのは、(メディアの)皆さんの前だけですよ」と告白するのはDFの内田だ。「いつまでロシアにいるの?とか、そういう冗談を俺みたいな年下が言っても聞いてくれるからね」。大阪出身の気のいい兄ちゃん、というのがチーム内での姿のようだ。
10年の南アW杯で、24歳の誕生日翌日に行われた6月14日のカメルーン戦で決勝ゴールを決め、自分のことを「持ってる」と表現し話題を集めた。あれから、約3年。勝ちにきたコンフェデ杯で、さらに成長した自分を証明する。