西村主審、コンフェデ決勝担当か
誤審問題に揺れた10年W杯南アフリカ大会から3年がたち、コンフェデレーションズカップでは初めてゴール判定の最先端技術を取り入れた。それでも、審判員のミスが目立つ中で、西村雄一主審が決勝で笛を吹く可能性が高まっている。
3年前のW杯決勝トーナメント1回戦では、イングランドのランパードが放ったシュートが明らかにゴールラインを越えたにもかかわらず、ノーゴールと判定された。その反省から、来年の本大会を見据えて際どい得点場面の判定を助ける最先端技術を導入した。
だが、1次リーグの12試合では威力を発揮する機会がなく、技術が及ばない場面でまずい判定が相次いだ。22日のイタリア‐ブラジルで、ウズベキスタンのイルマトフ主審はイタリアにPKを与えようと笛を吹いた。しかし、プレーを止めずに試合を続行させ、直後に入ったゴールを認めた。FIFAは後日、同主審が誤審を認めたと発表した。
イタリアのプランデリ監督は、両チームにPKが与えられた19日の日本戦の後に「どちらも疑わしい」とアルゼンチンの審判団を批判した。
西村氏ら日本の審判団は、16日のスペイン‐ウルグアイで安定感を見せた。あるFIFA関係者は「決勝は南米対欧州だし、今大会も評価の高いニシムラは最有力候補だろう」と話した。