C大阪3人と豊田、格安LCCで渡韓

 東アジア杯(20日開幕・韓国)に出場する日本代表に初選出されたFW柿谷曜一朗(23)らC大阪の選手3人と豊田陽平(28)=鳥栖=が18日、関西空港発の航空機で韓国へ出発した。搭乗したのは韓国LCC(格安航空会社)の航空機。まるでアマチュアの待遇のように、異例のエコノミークラス移動となった。柿谷は「本当のフル代表に名前を残せるようにしたい」と決意表明。初戦は21日で中国と対戦する。

 日本代表選手が、まさかのLCC移動だ。この日午後、FW柿谷らが搭乗したのは韓国LCCの航空機。座席は「JOY CLASS」と呼ばれるエコノミークラスで統一されており、ビジネスクラスはもちろんない。おにぎりやソフトドリンクが無料で提供され、機内では「じゃんけん大会」が催されるという。

 通常、代表の移動はビジネスクラス。だが、今回は協会側が利便性と搭乗時間に配慮してLCCを利用した。昨夏のロンドン五輪では直前合宿に出発した際、男子代表がビジネスクラス、女子代表はエコノミークラスだったことが話題になった。「代表やからファーストクラスかなと話していた」と柿谷。今回は1時間45分のフライトのため、意に介さない様子だったが「豊田君が大変そう」と185センチ79キロの大型FWを気遣っていた。

 ただ、東アジア杯に話題が及ぶと「海外組がいないので本当の意味でフル代表とは違う。自分の名前を残せるように、日本を背負って戦うので優勝して帰って来たい」と表情を引き締めた。

 注目の背番号は30に決まった。プロ1年目の06年に背負った自身の原点。思い入れは「特にないです」とかわしたが、代表として第一歩を踏み出すにはふさわしい番号だ。「日本代表は強いんだと示す場」。国内組のみだろうと関係ない。代表の誇りを胸に、W杯へのサバイバルに挑む。

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