柿谷ビジネスで帰国 LCCから格上げ

 サッカーの東アジア杯で初優勝を飾った日本代表の選手、スタッフが29日、韓国から帰国した。往路はLCC(格安航空会社)のエコノミークラスだったFW柿谷曜一朗(24)らC大阪の3選手は、ビジネスクラスに“格上げ”されて関西空港に到着。午後から所属するC大阪の練習に参加した。また、日本代表FWハーフナー・マイク(26)=フィテッセ=が左太ももを痛め、国際親善試合のウルグアイ戦(8月14日、宮城)の欠場が濃厚となり、代わりに柿谷が抜てきされることになりそうだ。

 初優勝と得点王を手土産に、FW柿谷が帰ってきた。東アジア杯で3得点を挙げ、日本を栄冠に導いたヒーローは「うれしくて昨日の夜は興奮して眠れなかった」と眠そうな目をこすった。

 成り上がっての凱旋帰国だ。往路はLCCのエコノミークラスだったが、復路はビジネスクラスに“格上げ”。快適な空の旅に疲れも癒やされたかと思いきや、柿谷は「ビジネス(クラス)に浮かれて最後10分くらいしか寝られなかった」と苦笑いした。

 初招集でこれ以上ない結果を残し、代表定着への期待も高まる。ザッケローニ監督は韓国戦の後「今すぐ代表に入れる選手が複数いる」と語っており、ウルグアイ戦で柿谷が再び招集される可能性は高い。さらに、1トップの常連だったFWハーフナーがチームの練習試合で左太ももを痛めた。原技術委員長は「間に合うかギリギリ。ちょっとでもけがをしている選手はね(難しい)」と語り、ウルグアイ戦の欠場が濃厚となった。代役として柿谷らにさらなる成り上がりの機会が与えられそうだ。

 この日、一度自宅に戻った柿谷は「ここで寝たらまた遅刻すると思った(笑)」と、体を休めることなくC大阪の練習に参加。一部別メニュー調整ながら紅白戦には交じって汗を流した。

 31日には再開されるJリーグの新潟戦(東北電)が控える。韓国戦から中2日という強行日程となるが、柿谷は「出るなと言われても出ます」と言い切った。「レビー(・クルピ監督)にも得点王になれと言われている。それが今から僕がしていかなければいけないこと」。頭は既に切り替わっている。「セレッソのためだけにやる」。ゴールを重ねたその先に、代表定着が見えてくる。

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