浦和、痛い黒星でまたも首位お預け…

 「J1、F東京3‐2浦和」(14日、国立)

 2位の浦和は前節10位のFC東京に2‐3で敗れた。試合終了間際に相手FW平山相太(28)に決勝点を許した。セットプレーだけで3失点を喫する守乱ぶりで、試合後には選手間で緊急の話し合いも持たれた。約3年半ぶりに首位に立つ可能性もあったが、みすみす逃してしまった。横浜MはC大阪と1‐1で引き分けたが、首位をキープ。3位広島は川崎に0‐2で完敗して3連敗を喫した。

 2‐2で迎えた試合終了間際、無情にもFC東京・平山のヘディングが浦和ゴールに吸い込まれた。勝てば10年4月24日に陥落して以来となる首位に立っていた試合で、最悪の結末を迎えた。

 平山の決勝点はFKに合わせられてのもの。1失点目も2失点目も同様にFKに頭で合わせられており、セットプレーだけで3失点だ。試合後のロッカールームでは守備陣を中心に緊急の話し合いが持たれた。

 DF森脇は「意思疎通が取れていなかった。ある選手は下げてはね返したい、ある選手はラインを上げたい。より(問題を)明確にしたいと思って話し合いました」と説明した。前半の2失点はどちらもほぼフリーでやられており、守備はバラバラといってもいい状態だった。

 明るい材料としては浦和在籍20年の38歳、DF山田暢が今季初先発し、パスの組み立てや試合運びの面でチームに貢献した。しかし、リーグ戦で15試合負けがなかったFC東京に9年ぶりに敗れた結果は、優勝争いに大きく響いてくる。

 今季は5節終了後、首位に浮上する可能性があった試合で1勝1分け4敗と勝負弱さを露呈している。今後は甲府、湘南という下位と対戦するが、広島時代にJ2降格を経験したDF槙野は「降格争いをしているチームとやる難しさは感じている」と表情を曇らせる。気持ちを一つにしなければ、優勝は遠のくばかりだ。

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