主将・宮間、なでしこ復活へ初心3カ条

 「国際親善試合、日本‐ナイジェリア」(22日、長崎)

 サッカー日本女子代表・なでしこジャパンは20日、ナイジェリア戦(22日)へ向け、長崎県内で調整した。主将のMF宮間あや(28)=岡山湯郷=は練習後、優勝を逃し涙した東アジア杯からの出直しを誓った。初心にかえる必要性を訴えた宮間の言葉から、なでしこ復活への3カ条が浮かび上がってきた。

 東アジア杯で3連覇を逃して以来となる代表戦を迎えた。大儀見との居残りシュート練習では笑顔も見せた宮間だったが、取材エリアでは「初めて代表に来たつもりで、一からやっていかないといけない」と険しい表情になった。

 韓国に敗れた東アジア杯最終戦。直後のインタビューでは「自分たちの力が足りないだけ」と涙した。実際、東アジア杯に限らず、今年のなでしこは3勝3分け4敗と奮わない。なでしこ復活には何が必要なのか。宮間の言葉から“初心の3カ条”が見えてきた。

 まず、戦術面で「スピードや技術がある相手に1発で失点しない」ことを挙げた。今回の合宿では前線からの守備と、そこからの早いカウンター攻撃を繰り返し練習している。「きちんと守る意識を持つ」と守備を大切にする考えを示した。

 次に、自身は22日のナイジェリア戦では代表に復帰した、MF澤とのダブルボランチでの出場が濃厚だ。「2人が攻守に絡まないといけない。自分もとことん走りたい」と運動量でも貢献することを誓った。代名詞と言える的確なキックだけではない泥くささを見せる。

 最後に、宮間は「まず自分が変わる」ことを重視した。主将という立場はひとまず置いて「人に何かを求める前に、自分が当たり前のことを当たり前にやる」と基本に立ち返ることを掲げた。今年最後の代表戦シリーズを、単なる親善試合では終わらせない。

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