リーグ３位のＪ１浦和のＦＷ興梠慎三（２７）が正真正銘のゴールで、昨年まで所属した鹿島を優勝争いから突き落とす。１８日、敵地でのリーグ鹿島戦（１９日）へ向けた練習後、「自分が点を取って勝つのが理想。スッキリしたゴールを決めたい」と宣言した。５月のホーム戦では決勝点を奪ったが、後に実はオフサイドだったと認定された。得点の記録は残ったが、後味の悪さはあった。

　４位との上位対決で、予想される鹿島サポーターのブーイングにも「浦和サポーターが消してくれる」と不安はない。ＤＦ槙野も「慎三は僕が古巣の広島とやる時には助けようと声を出してくれた。ヨイショしたい」と援護を誓った。この日、５６歳の誕生日を迎えたペトロビッチ監督のためにも興梠が男になる。