槙野「こっちもマー君」日本Sに対抗心

 「ナビスコ杯・決勝、浦和-柏」(2日、国立)

 ナビスコ杯決勝へ向けた公式練習が1日、国立競技場で行われた。浦和のDF槙野智章(26)は同日に開催されるプロ野球・日本シリーズ第6戦に注目を奪われることを警戒。中でも先発する楽天の田中将大投手(25)をライバル視した。対する柏のエースFW工藤壮人(23)は直近の対戦で敗れたリーグ戦の雪辱と、クラブを優勝へ導く得点を誓った。

 敵は柏だけじゃない。楽天初の日本一がかかる日本シリーズ第6戦と日程が重なったことに、槙野は「マー君、投げないでしょ?」と気になる様子。先発だと伝え聞くと、「向こうもマー君なら、こっちもマー君。負けられない」と、“マキノのマ”にひっかけ、勝手にライバル宣言してしまった。

 マネジメント会社が同じホリプロと、2人に共通点がないわけではない。「会ったことはないっす」と笑い飛ばしていたが、スポーツ界の中心にいるという点では強く意識する存在だ。「野球に負けない熱い戦いをしたい。国立を真っ赤に染めたい」と、主役の座を奪う活躍を誓った。

 入場券完売の決勝戦で、目立ちたがりな槙野の闘志に火がつかないはずがない。クラブ内に「槙野がMVPを狙っている」という懸念が広まる中、「そういうのは出していかないといけない。FWが取って当たり前と思われているかもしれないけど、今のサッカーは攻める選手が守って、守りの選手が攻めないといけない」と、悪びれる様子もない。

 居残りシュート練習を欠かさない超攻撃的DFは「点が取れそうなんですよね」と不敵な笑み。恩師・ペトロビッチ監督にJ1初タイトルを贈るため、槙野が目立ちまくる。

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