岡山9位浮上!プレーオフ進出へ望み
「J2、岡山2-0鳥取」(3日、カンスタ)
岡山が鳥取を2‐0で下し、9位に浮上した。終盤にFW押谷祐樹(24)、FW金民均(24)が立て続けにゴールを決めた。6位・徳島との勝ち点差は「4」。負ければ絶望的となる可能性があったJ1昇格プレーオフ進出(3~6位)へ、再び希望の光をともす勝利となった。
あきらめなかった。執念で勝ち点3をもぎ取った。昇格プレーオフ進出へ、再び希望をもたらす2ゴール。絶対に負けられない一戦を勝ち切り、岡山が9位に浮上した。
「強い気持ちを持ち、勝つために力を振り絞った。いいゲームだった」。終盤に粘り強さを見せた選手たちを影山監督がたたえた。
大きなチャンスがないまま迎えた後半36分。1本のパスが沈滞ムードを吹き飛ばした。FW金民均が左サイドを駆け上がり、相手DFラインの裏へ抜けたFW押谷へ絶妙のタイミングで浮き球を送った。GKと1対1となった押谷は「あとは決めるだけ」と冷静にゴールへ押し込んだ。
さらに2分後、金民均はペナルティーエリアの外からミドルを突き刺した。1ゴール、1アシストの大活躍。「最高。気持ちよかった」。ヒーローの笑顔がはじけた。
10月に勝利がなかった岡山にとって、4戦ぶりの白星。勝ち点56とし、福岡に敗れた6位・徳島との差は「4」に縮まった。昇格プレーオフ争いは“だんご状態”だ。
その徳島と次節(10日)、敵地で直接対決する。「自分たちの力で可能性をつないだ。これを大事にして徳島とぶつかりたい」と影山監督。金民均は「次の試合は本当に大事。この流れで勝ちたい」と力を込めた。残り3試合。再び見えてきた大きな夢。昇格プレーオフ進出に向かって、岡山が一気に勢いづいた。