ザックジャパン、お風呂求めて2100キロ

 サッカーのブラジルW杯で、ザックジャパンはお風呂を求めて2100キロの大移動を敢行する。ブラジルでの1次リーグ組み合わせ抽選を終えた日本代表の原博実技術委員長(55)が8日、帰国し、各試合後は必ずベースキャンプ地に戻ると明言した。初戦会場のレシフェと、第2戦会場のナタルは250キロしか離れていないが、日本が希望するキャンプ地・イトゥの環境面を重視した。

 W杯を勝ち抜くためのキーワードは快適さだ。ザッケローニ監督と帰国した原技術委員長は、W杯本大会での各試合後の移動について「中4日あるので(ベースキャンプに)帰ります。メリハリがつくので」と明言した。

 初戦が行われるレシフェと第2戦のナタルは250キロしか離れていない。日本でいうと、東京‐名古屋間ほどの近さ。それでもベースキャンプにこだわるのは施設面の違いだ。

 レシフェは今夏のコンフェデ杯イタリア戦で滞在したが、原委員長によると「そんなにいいホテルじゃない。バスタブもなかったりする」。激闘の疲れを癒やす場所としては適さないと判断した。

 日本がベースキャンプの第1希望としているイトゥは、リゾート施設も充実している。原委員長はイトゥの具体名こそ出さなかったが、「そういうもの(バスタブ)もあって、リラックスできる」とほれ込んでいる。

 すでに日本サッカー協会の関係者スタッフが現地入りしており、イトゥを拠点にする前提で準備を進めている。空港まで車で30分という立地条件もあり、「飛ぶ時間よりも空港までの時間が近い方がいいのかな」と、原委員長。レシフェ‐イトゥ間の約2100キロ移動も、快適さのためなら仕方がない。

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