ザック監督、本田よレギュラーを獲れ!
サッカーのイタリア1部リーグ(セリエA)、ACミランへの移籍が決まった日本代表MF本田圭佑(27)が12日、電撃帰国した。成田空港で言葉を発しなかったエースに対して、都内での14年代表日程発表会見に出席した日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(60)がACミランでのレギュラー奪取を厳命した。
シャツ、スラックスとも黒で統一したスタイルで成田空港に降り立った本田は、口を真一文字に結んだまま迎えの車に乗り込んだ。数人のファンにサインをしただけで、ミランのミの字も口にしなかった。
所属事務所担当者によると、「数日前に決まった」という電撃帰国。日本での予定、イタリアにわたる時期も「未定」と言葉を濁した。ACミランはガリアーニCEOが「1月3日からミランの選手になる」としている。入団会見は年明けの2日から5日にかけて行われる可能性が高いという。
ザッケローニ監督はこの日、本田に「レギュラー奪取」を厳命した。「移籍はスタート地点。レギュラーとしてコンスタントにプレーしてこそビッグクラブの選手」。12年にイングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッドに移籍した香川真司に送ったのと同様の内容で、新天地への挑戦を激励した。
ザック監督は98‐99年にACミランを率いてリーグ優勝を達成した。「ミラン歴代の10番もいい選手がそろっていましたから、厳しいレギュラー争いが行われると思う」。荒波を乗り越えた本田がW杯で活躍することを望んでいた。