西野グランパス、刀根&枝村を獲得
名古屋グランパスが東京VのDF刀根亮輔(22)と清水MF枝村匠馬(27)を1年間の期限付き移籍で獲得することが決定的となった。グランパスからはMF藤本淳吾(30)が横浜Mに移籍することが決まり、浮いた資金を活用した。刀根はセンターバックと右サイドバックの両方を務めることができ、懸案となっているDFの補強となった。
いよいよ始動する西野グランパスが、2枚のラストピースを加える。藤本の横浜M移籍を受け、久米GMは「MFとDFを一人ずつ取る」と緊急補強の方針を明言していた。短期間で合意に達したのが刀根と枝村だ。
刀根はDF陣不足を改善する重要なピースとなる。新チームで守備戦術を一新する必要から、昨オフには増川、阿部、田中隼、ダニエル、石櫃と、ストイコビッチ体制を支えた5人のDFが退団。足りなくなったDF陣、特に右サイドバックはコンバートで埋める構想だったが、西野新監督からも本職の獲得リクエストがあった。
白羽の矢を立てたのが、東京Vで昨季29試合に出場した刀根。抜群のスピードを武器にセンターバックとサイドバックを兼務でき、J1川崎も獲得を検討していた。
また、西野新監督が中盤のかじ取り役として期待していた藤本の代役となるのが枝村だ。高い技術と運動量を誇り、中盤ならどこでもこなせる。J1通算214試合出場と実績は十分。清水の下部組織で育ち、一昨年途中からC大阪に期限付き移籍していた。
すでに発表されている鳥栖FW野田、来日準備を進めている新外国人MFヘジスと合わせ、移籍加入は4人。これに新人を含めて11人が加わる。昨季から大量8人が抜け、近年まれに見る大幅刷新となったが、これで2014年グランパスの新陣容がほぼ固まった。