俊輔「マリノス10」12年ぶり復活!
昨季の天皇杯を制したJ1横浜Mが19日、横浜市内で新体制を発表した。今季は、元日本代表MF中村俊輔(35)の背番号10が復活。大黒柱が自らクラブに直訴して実現した。海外移籍した2002年以来、12年ぶりに横浜Mで10番を背負う俊輔が、昨年は2位に終わったリーグ戦での優勝を目指す。
久しぶりに横浜Mの背番号10をつけた俊輔は、「自分自身にプレッシャーをかけたかった。(木村)和司さん以来の伝統のある背番号だし、いないのならつけたいと自分から言った。また再スタートだよ」と意気込んだ。
10年に横浜Mへ復帰した際は、セルティック時代につけていた25番を「初心に戻りたい」と選んだ。10番は「これからは若い選手がつければいい」とユースから昇格したFW小野に譲渡。その後、小野はベルギーのスタンダールへ移籍した。
自らの夢を託せる若手がいない現状で、2年連続して10番を空けるわけにはいかなかった。日本代表、そしてチームで誇りを持って10番を背負ってきた俊輔にとって、この番号を背負うのは覚悟の表れだ。
この日の発表会見で、樋口監督は「選手の力を結集し、リーグ戦やアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)といった全てのタイトルに挑みたい」と宣言。新戦力として、名古屋から元日本代表MF藤本淳吾(29)、清水からFW伊藤翔(25)が加入。ACLとの過密日程の中、リーグ王座の奪還も狙う。
俊輔のつけていた25番は桐光学園の後輩となる藤本が受け継いだ。尊敬する木村和司元監督、岐阜のラモス監督、そしてマラドーナが背負ってきた10番で、俊輔は現役の集大成を迎えることになる。