J1名古屋ニッキ困った…もうすぐ2m
J1名古屋のDFハーフナー・ニッキ(18)が22日、切実な悩みを吐露した。15日に行ったフィジカルテストで、止まったと思っていた身長が199・1センチに伸びていたことが判明。1年間で2センチも伸びており、来年には2メートルを超える可能性が出てきた。Jリーグ現役最長身、日本人選手史上最長タイと記録には名前を残した一方で、新たな問題も浮上している。
「ヤバいです。あと1年で2メートルになっちゃう。もうホント、止まってほしいですよ」。新チーム始動に向けて盛り上がる若手合同自主トレを見ながら、ニッキが悲痛な声で訴えた。15日朝に測った身長は199・1センチ。昨年よりも2センチ伸びた事実にがくぜんとした。
昨年のプロ入りと同時に197センチで身長がストップした、はずだった。ただ、思い返せば兆候はあった。細かいステップなど敏しょう性を高めるトレーニングの成果が表れず、筋トレをしても思うようにつかない。さらに「痛みはないけど、成長痛なのかなという違和感はあった」という。
昨年秋に199センチの鹿島GK八木が病気を理由に引退しており、ニッキは197センチですでに札幌FWフェホと並ぶJリーガー現役最長身となっていた。歴代最長身は12年まで千葉に所属したノルウェー人FWオーロイの204センチ。三枝トレーナーによると「23歳くらいまで伸びる選手もいる」ということで、これを超える可能性すらある。
プロとして通用するための最大の課題は敏しょう性だ。ただ、もう2年目。16年リオ五輪に向けたU‐21日本代表も始動しており、身長が止まるのを待っている余裕もない。オフはオランダにいる両親のもとで自主トレに励み、大好きな英プレミアリーグ・アーセナルの試合も観戦して刺激を受けてきた。「監督も替わるし、誰にでもチャンスがある。キャンプは最初から100パーセントで行く。去年とは違う自分を見せたい」とニッキ。身長の伸びという難題と向き合いながら、レギュラーの座を虎視眈々(たんたん)と狙う。