西野グランパス始動 「時計合わせろ」
J1名古屋は24日、西野朗監督(58)を迎えた新体制での今季初練習をトヨタスポーツセンターで行った。西野監督は規律、特に時間厳守を選手たちに通達。遅刻した者には厳しく対処することを宣言した。
快晴のグラウンドが、早くも緊張ムードに包まれた。練習に先立ち、約20分間の施政方針演説。西野監督が説いたのは、プロとして、むしろ社会人として当たり前のことだった。「昨年はかなり遅い練習時間だったらしいが、今年は9時から。そのへんの時計を合わせてほしい。チームのリズムの中で自分のリズムを確立することが、コンディションを上げる一番の早道だ」。
昨年まで6年間続いたストイコビッチ体制では、練習は基本11時開始。あらためて言い渡された2時間の繰り上げに、複数の選手たちから「9時か…」「早い…」とうめき声が挙がった。また昨年は遅刻者に対しては選手会が罰金1万円を徴収していたものの、監督から厳しくとがめられることはなかった。「むしろ去年は監督本人がよく遅れてきていたので」と選手たちは振り返る。
しかし今年はそうはいかない。遅刻者への対応について西野監督は「それは厳しいよ。『シャワー浴びて帰っていいよ』と言う。『練習時間に文句があるなら、個別に考えてあげるよ』と。もしくはこの辺りに引っ越してきてもらうか」。G大阪時代の03年には、キャンプ初日の集合に遅刻した若手選手をキャンプに同行させなかったという逸話もある。名古屋でも遅刻者は練習不参加とする方針のようだ。