徳島 MF広瀬ら新戦力が猛アピール!
「練習試合、徳島3‐0FC今治」(28日、春野)
四国初のJ1昇格を果たした徳島が28日、1次キャンプ中の高知市・春野総合運動公園球技場で、昇格後初の実戦となる練習試合を行い、四国リーグ所属のFC今治に3‐0で勝利した。前半27分には山形から移籍したMF広瀬智靖(24)が今季チームの“初ゴール”をゲット。MF小暮大器(19)、MF小島秀仁(21)も随所でチャンスをつくるなど、新戦力3人が猛アピールを見せた。
新戦力が躍動した。初実戦は実りの多い90分間だった。四国リーグ所属のFC今治が相手とはいえ、3ゴールを奪う快勝でJ1元年をスタート。小林伸二監督(53)は「新しい選手が持ち味を表現してくれた」と満足げな笑みを浮かべた。
し烈なレギュラー争いの中、猛アピールしたのが山形から新加入のMF広瀬だ。
前半27分、後方からのロングフィードを胸で落とした、FW高崎からのパスに反応。ゴール前に飛び込み、右足でネットを揺らした。チームの“今季初ゴール”を奪った24歳の右サイドハーフは「積極的にFWに絡もうと思っていた。狙い通りできた」と満足顔だ。
08年に山形でプロデビュー。当時の指揮官が小林監督だった。4年間にわたって指導を受けており、“小林戦術”の理解度は高い。秘蔵っ子の一撃に、「うまくもぐりこんだね」と指揮官も目を細めた。
広瀬だけではない。C大阪から加入した右サイドバックのMF小暮は、19歳の若武者らしい果敢な駆け上がりからクロスを供給。数多くのチャンスをつくり「チームがどういう戦いをするか、なんとなく分かってきた」と胸を張った。
浦和から移籍し「自分にとって勝負の年」と燃えるボランチのMF小島も、冷静なボールさばきで攻撃に滑らかなリズムを生み出した。
9日間の高知キャンプは29日で打ち上げ、来月1日から宮崎での2次キャンプ(15日まで)に移る。同4日には横浜M、7日には川崎との練習試合を予定。「J1相手に何を、どのくらいできるか見てみたい」。新戦力に確かな手応えをつかんだ指揮官は、本番モードで強敵に挑む。