Ｊ１・Ｃ大阪に加入したウルグアイ代表ＦＷディエゴ・フォルラン（３４）が１２日、関西空港着の航空機で来日し、大阪長居スタジアムで入団会見を行った。契約期間は２月１日から１２月３１日までの１１カ月で背番号は１０。１３日に宮崎市内で行われる２次キャンプからチームに合流する。

　フォルランがいきなり度肝を抜いた。会見の冒頭、日本語でのあいさつは「おもてなし」などの言葉を織り交ぜた約１分半のロングスピーチ。最後は「おおきに」と関西弁で締めくくった。

　Ｃ大阪への移籍が決まってから約１カ月間、在ウルグアイ日本大使館で妻と日本語のレッスンを受けたことを明かしたフォルラン。「人生を懸けて挑戦する価値のある移籍」と語った言葉に偽りはない。

　Ｗ杯イヤーに日本でプレーするリスクについても「全く心配していない」と言い切った。最後に出場した試合は昨年１２月だが、既に１カ月近くトレーニングを積んでおり「コンディションはいい状態」という。

　Ｃ大阪の今季最初の公式戦は韓国で行われるアジア・チャンピオンズリーグの浦項戦（２５日）。フォルランは「試合勘を取り戻すことが大事。可能なら先発で出たい」と出場へ意欲を示した。

　この日早朝に来日した後、大阪市内のクラブハウスを訪れ、ポポビッチ監督や日本代表ＦＷ柿谷らチームメートと初対面を果たした。会見が行われたスタジアムには約２０００人のサポーターが詰め掛けるなど、世界屈指のストライカーへの期待は高まるばかりだ。