G大阪J1復帰星 遠藤FKアシスト
「J1、新潟0-2G大阪」(8日、デンカS)
2季ぶりにJ1を戦うG大阪を待望の白星に導いたのは、MF遠藤の正確なキックだった。劣勢だった後半24分、DF岩下の頭にピタリと合わせるFKで先制点をアシスト。日本代表の背番号7は「押された展開でよく踏ん張れた。できる限り早く勝ち点3を取りたいと全員が思っていた」と何よりもチームの勝利を喜んだ。
ゴール前の近いサイドでマークをうまく外した岩下が明かす。「ヤットさん(遠藤)に、助走のタイミングを遅らせてほしいと練習で伝えていた」。助走の時間をほんの少し長くしてもらうことで、よりスピードに乗って相手を振り切るという狙いだった。
遠藤は「まあ、タイミングですね」と詳細を語らなかったが、味方との意思疎通が最高の結果に結び付いた。
前半は新潟の鋭い出足に圧倒され、ほとんど好機をつくれなかった。08年にアジア王者にまでなった破壊力抜群の攻撃はみられなかった。長谷川監督は「苦しみながらも、ものにできた。ここからがJ1のスタート」と強いG大阪の復活へ満足はしていなかった。