柿谷が徳島凱旋 感謝の全面広告も
「J1、徳島0-2C大阪」(8日、ポカリ)
“恩返し弾”はならなかった。2009年6月から約2年半在籍し、再起の原点となった徳島の地に、C大阪の柿谷が帰ってきた。「勝つことだけを考えていた」とピッチを駆けたが、シュート0本。後半29分に無念の表情でベンチに下がった。
発熱の影響で日本代表合宿を離脱。6日に全体練習に合流したばかりだった。「大丈夫です」と気丈に振る舞ったが本調子とは程遠く、「勝ち点3以上のものはない」と悔しさを押し殺した。
8日付の地元紙・徳島新聞の朝刊に「ありがとう、徳島。」とメッセージ付きの全面広告を掲載するなど“徳島愛”は今も尽きることはない。試合後には徳島サポーターの元へあいさつに向かい、大歓声を浴びた。「自分の中で思いはあるけど、人に言うことではない」。多くは語らなかったが、感謝の思いは確かに伝わった。