横断幕は「差別」 村井チェアマン
Jリーグの村井満チェアマン(54)は12日、J1浦和のサポーターが8日に埼玉スタジアムで行われた鳥栖戦で外国人排斥と受け取れる「JAPANESE ONLY」と記した横断幕を掲示した問題で、「差別(表現)だと思う。残念」との見解を示し、浦和への厳しい処分を示唆した。
10日に浦和の淵田社長から報告を受けたが、前後に特定の選手に対するブーイングがあったり、2010年にも一部サポーターの差別的なやじにより制裁金500万円を科した過去があると重視。14日をめどに、再度報告するよう指示を出している。
「一刻、一刻、信用を失墜させている感じがある」と断罪したチェアマンは、処分について「不利益を受ける人がいるかもしれないが、Jリーグ全体の将来を守るため」と強い決意を示した。処分の具体的な内容についての言及は避けたが、重い制裁金や無観客試合なども視野に入っている。淵田社長はこの日、都内で行われたJ1、J2、J3の合同実行委員会で謝罪した。