原口3アシストW杯メンバー入りへ自信
「J1、浦和4-0仙台」(6日、埼玉)
7日から千葉県内で行われる日本代表候補合宿に招集された浦和のMF原口元気(22)が、仙台戦で3アシストし4‐0の勝利に貢献。W杯メンバー入りにも自信を深めた。鹿島はG大阪に2‐0で快勝し、勝ち点15で首位キープ。3連覇を目指す広島は、合宿初招集のDF塩谷司(25)の2試合連続ゴールなどで名古屋を5‐2で、神戸は大宮を3‐0で下し、それぞれ2、3位に浮上した。
ちょっぴり悔しい、でも納得の3アシストだ。0‐0で迎えた前半40分、後方の興梠からのパスを受けた原口は、倒れ込みながら走り込んだ李へ、ぴたりとゴロでパス。先制ミドルをお膳立てした。
後半21分にはゴール正面で強引にシュートにいかず、前方の李へパスし、2アシスト目。鈴木のミドルも原口の横パスから生まれた。決定機でシュートをポストに当ててしまう場面があり、「今日はアシストの日だったのかな」と苦笑いしていたが、プレーには手応えをつかんでいた。
7日からの代表候補合宿は「ラストチャンスですけど、今までで一番自信がある」と胸を張る。ザッケローニ監督の就任後、11年にA代表初招集されたが定着には至らず。「原口は成長が足りない」と名指しで苦言を呈されることもあった。
昨夏の東アジア杯以来となる代表合宿は、宿題の答えを見せる場になる。原口は「ザックさんは後ろ向きに入るプレーを嫌う。今日も前を向いてプレーすることを意識した」と、どうアピールするか考えをまとめている。
無観客試合からリーグ戦では初のホーム戦だった。公式旗を用いた応援が解禁され、太鼓類の登録制も開始。新たな浦和のスタイルを模索中。原口の逆転W杯メンバー入りが、浦和の希望の光になる。