愛媛の18歳表原2代目エヒメッシだ

 J2愛媛に楽しみな若手が台頭してきた。18歳のルーキーFW表原玄太だ。165センチと小柄ながら、鋭いドリブルを武器に開幕からベンチ入り。3月22日の第4節・東京V戦でJリーグ初ゴールをマークした。そのプレースタイルは、2011年に愛媛に在籍し、“エヒメッシ”(愛媛のメッシの略)と呼ばれた日本代表候補のFW斎藤学(横浜M)をほうふつとさせる逸材だ。

 165センチの小さな体が躍動する。細かいステップで相手守備網を切り裂き、素早い振り抜きでシュートを放つ。18歳のFW表原が、鋭いドリブルを武器に、愛媛の攻撃陣の中でレギュラーの座をつかもうとしている。

 そのプレースタイルは、かつて“エヒメッシ”と呼ばれた斎藤学にそっくりだ。本人も「目標にしている選手」と話し、日本代表に名を連ねるまで成長した斎藤のプレーから多くを学んできた。

 そして「自分も、そう呼ばれるような選手になれたらうれしい」と、愛媛サポーターに愛された異名を受け継ぎたいと望んでいる。

 抜てきした石丸清隆監督(40)は、この18歳のドリブラーが持つ能力を絶賛した。

 「ファーストタッチはチームの中で一番うまい。狭いスペースでプレーができるし、ポジショニングもいい。90分間戦えるフィジカルもある。まだ18歳だが、プロの世界で十分にやっていける」

 指揮官は開幕戦から表原をベンチに入れ、第3節・福岡戦(3月16日)でスタメンに起用した。

 続く第4節・東京V戦(同22日)。黄金ルーキーは期待に応えた。後半10分、左サイドでパスを受けると、自慢のドリブルで相手DFを置き去りにして左足でシュート。「自分の持ち味が出せた」と振り返る、出場3試合目でのJリーグ初ゴールだった。

 徳島県阿南市出身。中学卒業後にヴィッセル神戸U‐18に進み、昨年のJユースカップ優勝を経験した。

 小、中学生のころは地元の徳島ヴォルティスを熱烈に応援した。何度もスタジアムに足を運び、Jリーガーにあこがれた。その徳島に対しては「J1で戦いたい」と夢を抱く。

 ホームで迎えた前節・富山戦は4‐0で完勝。表原はゴールこそなかったが、献身的な動きでチームの今季2勝目に貢献した。

 7試合を終え、愛媛は2勝3分け2敗で16位。次節から長崎戦(20日)、京都戦(26日)と、アウェーで強敵との戦いが続く。

 開幕前、表原が掲げたルーキーイヤーの目標は「10ゴール」だ。18歳という年齢に甘えはない。「何歳とか関係なく、試合に出る以上は結果を求められる。チャンスが来れば、決めたい」

 ゴールでチームを浮上させ、誰もが認める“2代目エヒメッシ”になる。

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