柿谷音ナシ蛍光らず…C大阪10位後退

 「J1、C大阪0-1仙台」(10日、金鳥スタ)

 W杯メンバー入りが確実視されるC大阪のFW柿谷とMF山口だが、チームは4試合ぶりの黒星で10位に後退、代表発表前最後のアピールは消化不良に終わった。

 リーグ戦2戦連発が期待された柿谷は好機を演出しながらチームも自身も無得点。「前の方が仕事をしないと勝てない」とうつむいた。この日が父・憲一さんの47歳の誕生日だった山口も「全体的にかみ合わなかった。負けて当然のゲーム」。観戦に訪れた父に勝利を贈ることができずに唇をかんだ。

 ホームでは3月18日のACLブリラム(タイ)戦以来2カ月近く勝利から見放され、昨季公式戦わずか1敗の金鳥スタジアムでも勝ち切れない。ポポビッチ監督は「代表発表を控え重圧を感じている選手がいるかもしれない」と、チーム不振の要因を精神面に求めるのが精一杯だった。

 12日の発表を前に、柿谷が「中国での試合に向けて頭がいっぱい」と話せば、山口も「あまり考えていない。アピールとか言うけれど、そういう状況じゃない」。何よりチームの勝利を願いながら吉報を待つ。

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