大久保に激励メッセージ1000通超
サッカーW杯ブラジル大会の日本代表に選出されたJ1川崎の大久保嘉人(31)が13日、FCソウル(韓国)とのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦第2戦に向けてソウルで最終調整した。23人のメンバーに食い込んだストライカーには、千通を超える激励のメッセージが届いたことが明らかになった。
代表発表から一夜明けても、余韻は冷めていなかった。発表後に慌ただしく羽田空港を出発した大久保の元には、ソウルへ到着してからも祝福のメールが殺到した。
一躍、時の人となり「返事を書いていたらあっという間に11時になった」と、うれしい悲鳴を上げた。交流サイトのフェイスブックなどを含めて千通を超える激励のメッセージを受けたという。
川崎からただ一人、W杯に行く。「自分一人じゃ点は取れないし、ここまで来られなかった。憲剛さん(中村)をはじめ、チームメートには感謝しかない」と、周囲への思いも忘れていない。
ACLへ向け、チームはホームでの第1戦を2‐3で落とした。準々決勝に進むには、第2戦で2点差以上で勝つか、4点以上を奪っての1点差勝利が条件。3‐2の場合は延長に突入する。逆転での進出には大久保の得点力が不可欠で「W杯に選ばれたからといって変わることはない。ACLに集中したい」と気を引き締め直した。
大久保は第1戦で得点できなかった。昨季のJ1得点王は「最初から飛ばせるし、主導権を握れると思う」と強気な姿勢を崩さない。“サプライズ選出”を追い風に、チームをベスト8に導くゴールこそが最高の恩返しになる。