C大阪ポポビッチ監督、柿谷に苦言呈す

 「ACL・1回戦第2戦、広州恒大0-1C大阪」(13日、広州)

 ベスト16による1回戦第2戦が行われ、C大阪は敵地で前回王者の広州恒大(中国)に1‐0で勝ったものの、2戦合計2‐5で敗退した。C大阪のランコ・ポポビッチ監督(46)は試合後、後半34分から出場したW杯代表FW柿谷曜一朗(24)について、「国と国との戦いにおいて、ああいうプレーでは活躍できない」と苦言を呈した。(中国・広州 山本直弘)

 試合には勝利したが、4点差を覆すことはできなかった。相手オウンゴールによる1得点のみ。3年ぶり2度目の準々決勝進出は夢と消えた。

 FWフォルランとDF酒本を遠征に帯同させず、W杯日本代表メンバーのFW柿谷、MF山口やW杯予備登録メンバーのMF南野もベンチスタートとし、第1戦から大きくメンバー代えたポポビッチ監督は「疲労もたまっており、勝つために最善の判断」としたが、果たして勝負にこだわった采配だったのか疑問が残る。

 ある選手が「監督は4点差をひっくり返すのは厳しいと言っていたが、個人的にはひっくり返したかった」と話したように、勝利だけを目指したのか、逆転での8強を目指したのか、試合に対する位置付けがあいまいになっていた感は否めない。

 ただ、出場したメンバーは勝利への執念を見せた。GK金鎮鉉は何度も好セーブを連発。FW永井は頭部を負傷しながらも90分間プレーした。「選手たちは勇敢に戦ってくれた」と指揮官が労ったように、結果的にターンオーバーは成功したとも言える。

 前日にW杯メンバーに選出された柿谷は後半34分から途中出場。同44分には小さなシュートモーションからポスト直撃のシュートを放つなど見せ場をつくったが、ゴールを割ることはできず。「ああいうのをしっかり決めないと」と反省した。

 試合後、ポポビッチ監督は柿谷と南野の名前を挙げ、「国と国との戦いにおいて、ああいうプレーでは活躍できない。2人が代表に呼ばれて(南野は予備登録)感謝しなければならない」と皮肉を交えて苦言を呈した。本心からなのか、あえて叱咤(しった)したのか。「彼らに対するメッセージ」としか語らなかった指揮官の真意は、果たしてどこにあるのか‐。

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