来季、ヨーロッパのカップ戦の出場権がないサッカーイタリア１部リーグのＡＣミランが、選手の放出で赤字を補てんする可能性があることが２５日、わかった。

　イタリア紙コリエレ・デロ・スポルトは、放出選手としてイタリア代表ＦＷバロテリとＤＦデシリオを挙げた。同紙によると、ミランは１５００万ユーロ（約２１億円）の損失が推定されており、バロテリ関してはＷ杯ブラジル大会後、代理人のライオラ氏が本格的に動くという。移籍先の第１候補は仏リーグ・アンのモナコ。今年２位でアラブ人実業家のオーナーは資金力も豊富で、目玉となる選手を探している。またプレミア・リーグのアーセナル、トットナムも興味を示しているという。

　元ブラジル代表ＭＦカカも去就が注目される。カカはМＳＬのオーランドとのつながりが深い。ブラジル人のダシウバ会長はカカと親しく「ブラジル人選手はアメリカのリーグに可能性を見出している」と自信を持っている。カカはブラジルでバカンス中。「いずれ再び、サンパウロのユニフォームを着てプレーしたい」と故郷へ思いを寄せている。