香川このまま終わらない!失意を決意に

 「ブラジルW杯・C組、日本-ギリシャ」(19日、ナタル)

 日本代表はコートジボワールとの初戦から一夜明けた15日、ベースキャンプ地のイトゥに戻り調整した。

 その目は少しだけ腫れぼったい。敗戦から一夜。「寝られた?いや、寝られないっしょ。(最終的に)寝るには寝られたけど、寝付きは良くなかったですね」。だが、そう話す香川の表情はどこかすっきりとしていた。

 宿舎へと帰った15日未明。DF長友と敗戦を振り返った。完全に攻略された左サイドの守備修正を確認しながら、次戦ギリシャ戦へと気持ちを切り替える。ベッドに入ってもうまく眠れなかった。「悔しい感情しかわかなかったけど、それと昨日の夜、十分に向き合った」。そして新しい朝がきた。

 「このまま終わるわけにはいかない」。そう語る背番号10が目指すのは、昨年6月のコンフェデ杯イタリア戦の“再現”だ。開幕戦でブラジルに粉砕されたが、そこで失いかけた日本のスタイルを取り戻し、欧州選手権の準優勝チームと堂々たる打ち合い。香川もスーパーゴールを決めた。3‐4で敗れたが、その内容はザック監督も「最良のゲーム」と位置づけている。

 「その(コンフェデ杯の)経験があったからこそ、W杯の初戦はすごくこだわっていたけど、それはもう終わったこと。少なくともそういう(立て直した)経験をしたので、僕たちはそれが可能だと信じている」。W杯で見せると決めた日本の攻撃サッカーを取り戻し、結果につなげる。

 決勝トーナメント進出に向け、勝利が必須のギリシャ戦。「次の試合に絶対勝つ。勝ったらまたいろんな勢いだったり、自信が得られると思っているんで」。失意を決意に変えた背番号10が、輝きを放つ。

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