「ブラジルＷ杯・Ｅ組、スイス２-５フランス」（２０日、サルバドル）

　幻の６点目をネットに突き刺し、勝利の喜びを爆発させた。ゴールの直前に試合終了の笛が鳴り、６点目は認められなかったが、フランスが２試合８得点と圧倒的な攻撃力を披露。２連勝で決勝トーナメント進出へ大きく前進した。

　１分足らずで試合を決めた。前半１７分、ＭＦバルブエナのＣＫに１９２センチのＦＷジルーが頭で合わせ先制。直後にインターセプトからパスを受けたＭＦマチュイディがネットを揺らした。

　３２分にＰＫを止められるも、４０分にはカウンターからバルブエナが押し込み３点目。後半２２分にはＦＷベンゼマ、２８分にはＭＦシソコの得点でダメを押した。今大会、既に３得点のベンゼマは「こういう試合はいい。すごく楽しめた」と喜びを隠さない。

　大会直前にエースのリベリが負傷で離脱したが、この日は前線の５人で５得点と影響を感じさせなかった。デシャン監督も「効果的な攻撃ができているのは間違いない。非常に前向きな印象だ」と手応えを口にする。１６年ぶりの頂点へ、勢いは止まらない。