柿谷15日川崎戦“惜別プレー”あるぞ

 スイス1部リーグ・バーゼルに16日付で完全移籍が決まったJ1C大阪の日本代表FW柿谷曜一朗(24)が8日、“ラストゲーム”となる15日の川崎戦に出場する可能性が出てきた。試合後にセレモニーが予定されているが、マルコ・ペッツァイオリ監督(45)は「バーゼルとの契約上の問題はない」とした上で「ファンとお別れをする機会を与えたい」などと話し、柿谷の出場に含みを持たせた。

 “ラストゲーム”のピッチに、柿谷が立つかもしれない。ペッツァイオリ監督はJリーグ再開初戦となる15日の川崎戦(金鳥ス)について「個人的にはファンとお別れする機会を与えたい。100%でプレーできるのであれば、そういった可能性も追求していきたい」と話し、柿谷の出場に含みを持たせた。

 現地時間17日にバーゼルに合流する柿谷にとって、川崎戦が最後の試合となる。サポーターにとっても背番号8の姿を目に焼き付けたいところだが、懸念されるのは出場した柿谷が負傷するなどの事態が起こった場合。ただ、指揮官は「バーゼルと契約上の問題はない」と明言しており出場は可能だ。柿谷はこの日の午後練習ではミニゲームにも参加せず“別メニュー”状態。現実的には出場したとしても終了間際の数分間になるとみられる。

 試合会場の金鳥スタジアムは2万500人のみの収容とあって、一般向けの前売り券はほぼ完売。プラチナチケットと化している。また、試合後のセレモニーには元日本代表MF森島寛晃氏(現C大阪アンバサダー)の登場も検討されている。

 移籍が発表された7日午後5時過ぎには、クラブの公式ホームページにアクセスが殺到したため一時サーバーがダウンした。この日の練習場には700人を超えるサポーターが詰め掛け、柿谷は日が落ちるまで、練習時間を超える3時間を費やしサインや写真撮影に応じた。報道陣には「後日、会見で話します」とだけ言い残した。“ラストゲーム”まであと6日。別れの日は近づいている。

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