宇佐美の技あり弾!G大阪が降格圏脱出

 「J1、G大阪2-0甲府」(19日、万博)

 W杯による中断から本格再開し、G大阪はエースFW宇佐美貴史(22)が1ゴール1アシストと大暴れ。2‐0で甲府に勝ち、降格圏を脱出し、13位に浮上した。川崎は日本代表FW大久保嘉人(32)の2試合連続ゴールなどで清水に快勝。広島は大宮と引き分けたが、FW佐藤寿人(32)は2点を挙げてJ1通算得点を歴代3位の140とした。浦和は首位を堅持。6試合連続無失点のJ1記録に並んだ。

 エースFW宇佐美が1ゴール1アシストの活躍でチームを勝利に導き、4年後のロシアW杯へ向けて好スタートを切った。

 格が違う。前半9分、ペナルティーエリア内でボールを受けると、ふわりと浮かせたシュートはゴール右奥へと吸い込まれた。「軌道、高さ、速度、GKの位置、イメージ通り」。26分にはFW倉田の追加点をアシスト。それでも「今日の出来は20点くらい。ゴール10点、アシスト10点」と自己採点は辛口だ。

 理想が高いからこそ、あえて自らを酷評する。「W杯に行きたい気持ちはすごくある。そこで中心としてやりたい」。同世代の選手たちが夢の舞台で活躍する姿に、刺激を受けないはずがなかった。とはいえ発展途上の22歳。この日も果敢に前へ攻める場面がある一方で、ボールを失うことも少なくなかった。「取られたら取り返すじゃない。取られないようにする。そこを諦めるつもりはない」。

 チームはまだ降格圏を脱したばかりだ。「危機感を持ってやり続けたい」。J1通算50試合目の出場を飾った背番号39が4年後へ向け、力強い一歩を踏み出した。

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