アギーレの前でDF太田猛アピール

 「天皇杯・3回戦、FC東京2-0松本」(20日、味スタ)

 各地で3回戦が行われ、サッカー日本代表のハビエル・アギーレ監督(55)が視察したFC東京‐松本で、9月の代表戦での招集が期待されるDF太田宏介(27)が1アシストでアピール。チームの2‐0の勝利にも貢献した。G大阪は前半28分、FW宇佐美貴史(22)のミドルシュートで先制し、J2徳島を1‐0で下して2年ぶりの4回戦進出。J1の1、2位につける浦和、川崎がいずれもJ2勢に敗れる波乱があった。

 途中出場から2分で決めたFW平山のゴールをお膳立てしたのは、FC東京の左サイドバック・太田だった。河野とのパス交換で左サイドを崩すと、中央へゴロのパス。スライディングした平山にぴたりと合わせて、チーム2点目をアシストした。

 日本代表出場歴は2010年の1試合だけ。アギーレ監督の視察を受けて、「(自分は)守備でも貢献できる。守備をやりながらの攻撃のタイミングだったり、得点に関わるクロスの質だったり」と強みを列挙して売り込んだ。得意の左足FKをこの試合では決められず、「持ってないっすね」と悔しがった。

 日本代表の左サイドバックには長友佑都(インテル・ミラノ)が君臨しているが、筋肉疲労で20日の欧州リーグ予備戦・ストナルヤン(アイスランド)戦を欠場しており、万全ではない。「お疲れさま」と言い残して視察を終えたアギーレ監督に、太田が懸命にアピールした。

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