“本田VS岡崎”右FW争奪戦!?
「日本代表合宿」(2日、札幌市内)
ハビエル・アギーレ新監督(55)が指揮するサッカー日本代表は2日、札幌市内で合宿2日目の練習を行った。この日午前に帰国し、チームに合流したFW本田圭佑(28)=ACミラン=はFW岡崎慎司(28)=マインツ=と同じ右FWでプレーした。ともに他のポジションの適性もあり先行きは流動的だが、ザックジャパン時代には考えられなかった不動の先発2人が、右FWの座を争う可能性が出てきた。
センタリングからのシュート練習で、本田と岡崎はともに右サイドに入った。これ以外の練習ではFW、MF、DFとグループ分けされることが多く、2人ともFWだった。2つの情報を組み合わせると、右FWで2人が先発を争う可能性が浮かび上がってきた。
本田は所属するACミランでも右FWを務め、8月31日のリーグ開幕戦で先制ゴールをマークしている。練習後は「(右FWに入る)可能性は十分あると思います。クラブでの活躍ありきでの代表と思いました」と自信ありげな口調で話した。
対する岡崎も「それ(競争)は普通にあるでしょう。そういうことも新鮮かなと思う」と前向きにとらえている。ただ、「CF(センターフォワード)をやりたい気持ちもある」と話しており、右FWには固執しているわけではない。本田にしてもMFやCFでもプレーできる。
ただ、ザックジャパン時代には絶対的な存在だった2人が競うこと自体が、生まれ変わりを目指す日本代表にとって象徴的な出来事だ。失意のW杯から約2カ月。本田は「違う自分を見せていきたい。次も点を取りたい」と野心的な言葉を口にした。聖域なき生存競争が本田も岡崎も成長させる。