アギーレ2号は柴崎!初出場で初得点

 「キリンチャレンジカップ、日本2-2ベネズエラ」(9日、横浜国際)

 クールな男の全身から歓喜があふれた。代表デビューのMF柴崎岳(22)=鹿島=が史上28人目となる初出場初得点を決めた。1‐1の後半22分、カウンターからFW岡崎の左クロスに右足を合わせネットを揺らした。一時は勝ち越しとなる一撃に、柴崎はスタンドに向けて飛び跳ねて右腕を突き上げた。

 「味方が引き付けてくれて、いいクロスを上げてくれた。流し込むだけだった」。冷静さを取り戻した試合後は、チームメートに感謝しつつも表情一つ変えずに振り返った。

 代表デビューまでの道のりは平たんではなかった。初招集は12年2月のアイスランド戦。ベンチ入りしたが出番はなかった。昨年7月の東アジア杯に招集されたが、急性胃腸炎で代表辞退。ブラジルW杯への道は閉ざされた。ようやく踏みしめた代表のピッチで、失われた時間を取り戻すかのように躍動した。

 代表最多キャップを誇るMF遠藤(G大阪)が背負い続けた背番号「7」を受け継いだ。「個人としては意識していない。何番でも同じプレーができた」と無関心だが、長短のパスやミドルシュートも織り交ぜ中盤に君臨。新世代の司令塔としての資質を存分に発揮し「個人としても満足できる部分はあった」と手応えを口にした。

 青森県出身として初めて代表のピッチに立った22歳が、4年後のロシアW杯まで照らすような強烈な光を放った。

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